アルファ・ラバルのAQUA Blue造水装置は、一つのプレートパック内での最適化されたプロセスによって、海水を高品質の清水へと変えます。従来の造水装置と比較すると、AQUQプレート技術は必要な海水流量が半分で済むため、ポンプ駆動の必要性も少なくなり、電力使用量や関連するCO2排出量を減らすことができます。
信頼性に優れた高品質の清水の生成
AQUA Blue造水装置は、塩分濃度の低い(2ppm以下の)淡水を継続的に供給する性能を備えており、清水を補給するよりも便利で経済的な手段となります。電気駆動式で25°C未満では温度が下がるにつれて効率が低下する逆浸透とは異なり、AQUA Blue造水装置は熱駆動式で、一貫して高いパフォーマンスを発揮します。
簡易な操作とメンテナンス
AQUA Blue造水装置は、スタート・アンド・フォーゲット運転が可能であり、詰まりが生じるフィルターや、壊れやすい繊細な膜は使用していません。ほとんどのスケーリングや汚れは定置洗浄装置(CIP)を定期的に行うことで容易に除去でき、装置を開放する必要がありません。造水装置を開放しなくてはならないのは、ガスケット交換時などの場合に限られており、その際も、フレーム内でプレートパックをスライドさせるだけで開放することができます。そのため、メンテナンススペースを追加する必要はありません。
造船所にとってのメリット
AQUA Blue造水装置の利点を享受できるのは、船主と運航者だけではありません。より小型の海水ポンプを使用することができ、配管やバルブのサイズも小さくなるので、造船所においては設置の労力とコストを減らすことができます。コンパクトな設計であり、追加のメンテナンス用エリアも不要なので、必要なエンジンルーム内の設備も少なくて済みます。.
3-in-1のAQUAプレートテクノロジー
AQUA Blue造水装置は、真空蒸留の3つの機能、すなわち蒸発、分離、凝縮すべてを行う一種類のチタン製プレートで構成されます。プロセスプレートとユーティリティープレートとの違いは、ガスケット構成だけです(図を参照)。減圧プロセスは、プレートパック内部だけで行われるため、外側のシェルは必要ありません。
AQUA Blue MiniのプレートもAQUA Blue SタイプおよびCタイプのプレート(ここに示したプレート)と同じ原理を採用していますが、サイズが約50%小さく、ガスケットもプレートに接着されていないため、簡単に取り換えられます。