USACEフィラデルフィア「キルコフック」は、主にUSアーミーコープスのフィラデルフィア地区内で計画されている浚渫工事をサポートする調査任務と潜水作業を行います。68フィート×26フィートのカスタムアルミカタマランは、ニュージーランド・オークランドのTeknicraft Design, Ltd.が設計し、オールアメリカンマリンが建造しました。本船は、AAMがUSACEジャクソンビル地区向けに受注したフォイルアシスト調査船「フロリダII」(62フィート)の引渡しに続くものです。アルミ製の船体は、左右対称の船首、非対称のトンネル、ウェーブピアサーを内蔵したテクノクラフト・デザインの特徴的な船型を採用しています。半排気量船体の揚力を発生させ、性能を向上させるために、カスタムアルミニウム製ハイドロフォイルがスポンソン間に架けられるように装着されました。テクノクラフト社は、20年以上前からハイドロフォイル対応の船を設計しており、この市場のリーダー的存在になっています。プロペラ船の動力は、EPA Tier III排出ガス規制をクリアした1001bhp @ 2300 rpmのCaterpillar C18ディーゼルエンジン2基で賄われました。補助電源は、2台のNorthern Lights C40M.3 40.kWジェネレーターで供給されました。デッキギアには、油圧式Aフレーム、ダビット、サイエンティフィックウインチ、展開可能なソナーストラット付きムーンプールが含まれています。また、各スポンソンのトランサムにはダイブプラットフォームが設置されています。巡航速度28ノット(最大速度31ノット)により、調査現場への到着がより早くなり、現場での滞在時間が長くなり、より短時間でより多くのデータを収集することが可能になります。
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