この27メートルのウインド・エクスプレス風力発電サービス用双胴船は、英国を拠点とするタービン・トランスファーズ社が、欧州海域での風力タービンの据付・保守作業を支援するために使用する。オースタルは2013年3月から約9ヶ月間、フィリピンの造船所でこの船を建造する。
頑丈で多目的に使用できる新型のウインドエクスプレス27双胴船は、12名の人員と10トンの機器・貯蔵品をタービンとの間で輸送することができる。これには、前部デッキや後部デッキにコンテナ化されたものも含まれる。
キャタピラー社製C18ディーゼルエンジン4基を搭載し、ロールスロイス社製Kamewaウォータージェットで推進・操舵するカタマランは、27ノットを超える速度で航行できる。
オースタルの先進的なZバウ船型と高いトンネルクリアランスにより、ウインド・エクスプレス27は、競合する双胴船よりも波浪中で高速を維持することができ、船酔いのリスクを軽減し、タービン1基あたりのサービス時間を短縮することができる。フォワードTフォイルとトランサムインターセプターで構成されるライドコントロールシステムは、不要な動きをさらに抑え、ダイナミックなトリムコントロールを提供する。
この船は通常2名の乗組員で運航されるが、1人用キャビンが4室あるため、2名の乗組員で24時間運航することも可能である。船室は上部構造にあり、船体から伝わる騒音や振動を軽減するために弾力的に取り付けられている。
この双胴船は、デット・ノルスケ・ベリタス社(Det Norske Veritas)の+1A1 HSLCウィンドファーム・サービス1 R1分類および英国MGN 280エリア・カテゴリー1要件に適合するよう設計・建造されている。
船体仕様
国 イギリス
発注者 タービン・トランスファー社
---