ブロドスプリット造船所では、天然液化ガス(LNG)を貯蔵し、LNG船から本土に積み替えるための浮体ユニット・プロジェクトが開発されている。
FSRU(浮体式貯蔵・再ガス化ユニット)の目的は、液化天然ガス(LNG)の受入・貯蔵と気化を行い、当初はNG消費者のニーズと発電に対応することである。
FSRUは、コンクリート桟橋のハードバースに係留された船型の船体をベースとしている。FSRUは、再ガス化施設にLNGの一定流量を供給するため、LNGの受入と送出を同時に行うことができる。
FSRUのLNG貯蔵量は286,000m³(98%)を目標とする。FSRUは、1回の連続オフロードオペレーションで220,000m³またはQ-FlexタイプのLNGキャリアに相当する約140,000,000m³の積荷を受け入れることができるものとする。
中断のないガス供給を確保するため、FSRU には最低 66,000m³ のバッファ貯蔵が組み込まれる。運航・保守スタッフの居住スペースは船尾に配置する。発電機付きの主要機械スペースは、居住ユニットの下に設ける。
貨物スペースは、極低温(-163℃)の LNG 貨物を輸送するために、コファダムで仕切られ、独立タンク IMO タイプ B(またはメンブレン式格納システム)で建設された 5 つの貨物タンクに分割される。
これらのタンクは上甲板の上まで伸びており、トランクに格納されている。ダブルボトム/ダブルサイドタンクとピークタンクは、分離バラスト用となる。
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