DEMEは、トルコのヤロヴァにあるCEMRE造船所で、同社初のサービスオペレーション船(SOV)を進水させ、同社の船隊の歴史に大きな足跡を残しました。Groene Wind」と名付けられたこの船は、風力発電所のメンテナンスに使用される小型水上機エリアツインハル(SWATH)船です。
Groene Wind」は2021年に引き渡される予定で、ベルギーのレンテルとマーメイド&シースター(通称シーメイド)の洋上風力発電所の保守のためにシーメンス・ガメサ・リニューアブル・エナジーに直接チャーターされています。本船は、初のDP2
DEME社内の新造船チームは、Vuyk Engineering Rotterdam社および研究機関であるMARIN社と緊密に連携して取り組みました。この新造船は、最も過酷な海象条件のもとでも、風力発電所の技術者の安全性、快適性、作業性を大幅に向上させることができます。
SWATH設計により、風車に接近する際の動きに対する波の影響を低く抑えることができます。Groene Wind」は、波が高いときでも安全にクルーを移動させることができます。DP2テクノロジーは、荒波の中でも船体の位置を維持し、同時に燃料消費を抑えることができることを意味します。最大で50%の燃料消費削減が可能で、風力発電所のメンテナンスコストをさらに削減することができます。
また、廃熱回収システムやクリーン設計など、環境に配慮した設計がなされています。
安全性と快適性
全長60mのSOVは、風力タービンへの技術者の移動を安全に行うため、モーションセンサー付きの通路と子機を装備しています。また、最新の快適性基準に基づいて設計されており、最大24名の技術者と航海士のための海上基地として、くつろぎの空間を提供することができます。
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