特長 JLN-652は多彩な機能と優れた性能をコンパクト設計で省スペースなユニットに組み込み、正確に素早く船速・潮流データを提供するマルチファンクション潮流計です。
多層表示モード
多層表示モードに設定すると、水深に合わせた潮流ベクトルを重ね合わせて立体的にグラフィック表示することができます。流速に比例した半径の円が重畳表示されますので、潮流の揺らぎ(流速の強弱)やねじれ(流向の変化)が直感的に把握できます。この優れた機能により投網の可否判断や水中における網の形状予測が格段にしやすくなりました。
湧昇流計測
JLN-652ではお客様から寄せられたご要望にお応えして、このクラスの潮流計としては初めて湧昇流計測機能を組み込みました。水中での網の深さの調節や中間層での潮流による網の形状変化の予測などに特に有効とされる上下方向への潮の流れを正確に計測できます。
画像:湧昇流計測
最大50層までの連続潮流計測
JLN-652は潮流ベクトルを最大50層まで連続的に計測し表示することが可能です。4方向にビームを送信して潮流計測を行う任意の5層(A、B、C、D、E)を指定することで、指定された5層の深度に従って50層が自動的に設定されます。設定された50層から任意の層を選択すれば対応する深度での計測内容を確認することができます。また、潮流ベクトルの表示方法はノースアップ:真北基準*1とヘッドアップ:船首基準のいずれかが選択可能です。
高度な海底追尾
JLN-652は約250m*2までの海底を起伏に応じて自動的に追尾する海底追尾機能により、絶対潮流(海底を基準とする流向と流速)を安定して測定することができます。海底深度が追尾限界を超えた場合は、設定に従って自動的に対水追尾モードもしくはGPSデータを使用した追尾モードに切替わります。
方位センサーからの船首方位データの入力が必要です。
海底追尾可能な最大水深は、海況や底質によって変化します。
ボトムロック
E層の計測深度をBTM(ボトムロック)に設定すると、計測深度が海底の起伏に追従して自動的に変化し(海底深度の約80%)、常に海底近傍の潮流を計測することができます。