マレトロンの船舶データレコーダ(VDR100)は、船舶のNMEA 2000®ネットワークに相互接続されているすべての製品から送信されるメッセージを記録するために使用されます。各メッセージはソリッドステートメモリ技術を使用して保存され、取り外し可能なUSBフラッシュドライブを介して簡単にデータを取り出すことができます。付属の16GバイトUSBフラッシュドライブには数週間以上のデータを保存でき、オプションでより大きなUSBフラッシュドライブを購入すれば、1年以上のデータを保存することも可能です。また、VDR100では、メモリがいっぱいになってから古いデータを上書きするサーキュラーバッファ方式を採用しているので、最新のデータを失う心配がありません。
記録された船舶データは、性能解析、船舶の追跡、予防保全、ネットワーク診断、保証事故、事故調査など様々な用途で活用され、運航コストの削減や安全性の向上を図ることができます。記録されたデータの利用方法の一例として、ネットワークに接続されたNMEA 2000®燃料流量モニターを考えてみましょう。GPSアンテナ/レシーバーをNMEA 2000®ネットワークに接続すれば、船舶がどこにいたのか、速度や地上のコースを含めて完全に記録することができます。
記録されたデータの解析やグラフ化は、Microsoft® Excel®などの表計算ソフトで行います。USBフラッシュドライブを取り出してPCまたはMacに接続し、マレトロンの無料抽出ソフトウェア(N2KExtractor®)を実行するだけでよいのです。関連する日時を含む記録されたデータのいずれかまたはすべてを選択すると、プログラムはカンマ区切りファイル(.csv)を作成します。
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