プロペラシャフトシールMTM903は、中・大型艇の市場を攻略するために生まれた製品で、このカテゴリーでは世界市場で最もコストパフォーマンスの高い製品です。その設計により、世界で最もコンパクトな安全バリア一体型のスプリットシャフトシールとなっています。フランジ付き船尾管を使用する場合の固定フランジは、標準で316ステンレス鋼製で、最大6個のラジアル穴(オプション)に対応し、追加フラッシング、温度センサー、振動センサー(3軸)、圧力センサー、専用ベントラインを接続することが可能です。フランジのサイズ、数、中心距離、止めネジのサイズは、必要に応じてカスタマイズすることができます。固定リングは炭化ケイ素(S1)または炭化タングステン(T1)で供給可能で、316ステンレス鋼のケースに挿入されることが想定されています。回転リングは、黒鉛樹脂(G2)、黒鉛アンチモン(G3)、炭化ケイ素(S1)または炭化タングステン(T1)を挿入した316ステンレス鋼製の回転ケースを放射状に駆動するクランプで推進軸に接続されています。スプリテム®技術により、2つに分かれたスライドリング(固定リングと回転リング)は、水中やプロペラシャフトを固定した状態で直接メンテナンスを行うことができ、大幅なコスト削減が可能です。固定フランジに組み込まれた空気圧バリアリングWatershield®により、MTM903はプロペラシャフトシール市場の中で最も技術的に進んだ製品となっています。予圧システムを内蔵しているため、特別な専門知識を必要とせず、非常に簡単な取り付けが可能です。
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