調査船「Kewatec Work 1850 Survey」は、浅い群島水域から外洋までの海洋調査・訓練を目的とした多目的船です。
本船は、作業デッキエリア、湿式・乾式ラボラトリー、ウォークインフリーザー、大型屋内倉庫、タンクルーム、エンジンルーム、360度見渡せる広い操舵室などで構成されています。この船は、4つの独立した操舵位置から操作することができます。
推進力はボルボ・ペンタ社製メインエンジンとIPS推進を採用しています。逆回転するプロペラを備えたターニングポッドにより、正確な位置決めと優れた操縦性を実現しています。この船には、ジョイスティックによるドッキングとドライブ、および統合型のダイナミック・ポジショニング・システムが装備されています。コーラー社製の発電機は、最大55kWの電力をオンデマンドで供給することができます。
本船は、環境調査や動物調査、アンカーやブイの作業に必要なデッキハンドリング機器を主に装備しています。Fassi F155とFassi M25の2台の遠隔操作式ローディングクレーンがあり、いずれもウインチを装備しています。また、この調査船には、油圧キャプスタン、アンカーウインチ、ウインチ付きの独立したサンプルクレーン、チェーンストッパー、ウォーターシステムを内蔵したサンプリングテーブルなどが装備されています。大きな船尾甲板には、2つの20″コンテナを素早く固定できるコンテナフィッティングも用意されています。
船全体は断熱性が高く、水循環式の暖房が装備されており、耐氷性アルミニウムの船体構造のおかげで、冬場の操業にも適しています。また、ヒートポンプのおかげで、操舵室や実験室は1年を通して快適な空調が保たれています。
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