弾丸のように小さく、鮮やかなオレンジ色のトライセイルは、45ノット以上の風からメインセイルを守るためにデザインされたものです。マストの後方に張り、三角形の短いセイルで、デッキやブームにシートで固定する「ドロピークリュー」を備えています。ISAFは、トライセイルにはヘッドボードやバテンをつけてはいけないと定めています。なぜなら、強風で鞭打つときに、これらの硬い部品が人をひどく傷つける可能性があるからです。支持されていないエッジがフラッターしないように、リーチとフットにはコンケーブ(凹面)がついています。ストームトライセイルは丈夫に織られたポリエステル製でなければならず、色は視認性の高いものをお勧めします。 この写真はストームオレンジのセイルが嵐のコンディションでいかによく目立つかを示しています。
トライセイルにはペナントが固定されており、グースネックの上にセイルをセットすることができます。トライセイルのタックの正確な高さは、セイルをどこにシートするか(アフトクォーターかブームにするか)によって決まります。ストームトライセイルの面積は0.175PxE(ラフ寸法×フット寸法)以上ではありません。ストームトライセイルをセットする場合は、マスト上にセイル用のトラックを別に用意するのがベストです。 強風の中、メインセイルをマストから外してストームトライセイルを張ることは困難です。トライセイルを使うことで、強風がやんだときに必要となるメインを保護することができます。
タックペナントは、セイルを使うたびに同じ場所に結べるように印をつけます。
トライセイルのクリューをブームに取り付けたら、メインシートでセイルをトリムすることができます。
トライセイルのクリューが垂れていると、セイルをブームに置いたときにタックがメインセイルのラフカーよりも高くなります。
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