ポリエステルラミネートを使ったラジアルセイルは、耐久性を必要とするクルージングセイラーに適したセイルで、従来のクロスカットダクロンセイルよりも形状を保持するセイルの性能を評価しています。
ラジアルセイルに使われているポリエステル糸は、縦糸の方向(縦糸の方向はロールの長さと平行です。図1、図2参照)に強度があります。 縦糸方向の布をセイルの荷重に正確に合わせるため、ゴアは非常に狭くする必要があります。 これにより、英国セイルメーカーは同じ強度でより軽い布を使用することができるのです。
ラジアルセイルはパネルが多いため、セイルメーカーは一枚のセイルに複数のラミネート生地を使用することができます。 強度の高いラミネート生地はリーチやタックなど負荷のかかる部分に使い、軽い生地は負荷の少ないラフに使うことができます。 タックやライフラインの摩擦に耐えられるよう、フットパネルにはヘビーデューティーで摩擦に強い布を使用することができます。 布の種類を混ぜることで、必要な部分に強度を持たせながら、より軽いセイルを作ることができるのです。
クルージング用ラミネートは片面または両面に細かく織られたポリエステル・タフタを使用しており、擦れに対する強度を高めています。
図2:ラジアルパネルセイルは、細いグレーの線で示したように、強い糸が細いパネルの長さ方向に走る「ワープオリエンテッド」な布を使用しています。わかりやすくするために、この図ではセイルの後ろ半分のパネルの糸目だけを示しています。
Dimension Polyantのポリエステルクルージング用ラミネートのクローズアップです。このラミネートには強力なワープ指向のポリエステル糸とX-Ply糸が、2層のマイラーとラミネートの片側を覆うタフタの間にラミネートされています。
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