VóninのFlyerは、トロールのヘッドラインに接続する、驚くほどシンプルな装置で、従来のトロールフロートやヘッドラインカイトよりもはるかに効果的に揚力を提供する。フライヤーはトロールのヘッドラインにアタッチメントで固定され、ギアが水中を動き始めるとすぐに揚力を発生し、曳航速度が速いほど揚力は大きくなる。
フライヤーには、ユニットの両端を形成する2つのフロートと、その間を走る3つの流体力学的フォイルという形で、独自の浮力が内蔵されている。このフロートは、曳航速度がゼロになってもフライヤーを浮遊させ、トロールそのものに近づかないようにする。これによってフライヤーは独自の安定性を獲得し、追加のリギングやガイドラインを必要とせず、自動的に整列し、曳航速度に比例して揚力を発生する。
ユニット全体としては、12kgの浮力を提供する4つの8インチフロートと同じスペースをトロールのヘッドラインに占めるが、フライヤーははるかに大きな揚力を生み出す。2.50ノットでは45kg、3ノットでは63kg、3.50ノットでは84kgの揚力を発生する。4ノットで発生する揚力は106kgで、そこからさらに上昇する。フェローのペアチームが使用するタイプの標準的なバカラオ630トロールは、通常150個の8インチウキを装備しており、3.5ノットで曳航すれば、わずか6個のフライヤーで同じ揚力を再現できるという理論だ。
フライヤーは、トロールのヘッドライン上のさまざまなポイントにリギングすることで、通常のフロートだけよりも効果的に揚力を発生させ、高さを稼ぐことができる。
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