降下装置は自由落下式救命艇を格納するためのもので、船尾に設置される。
緊急時、つまり船が傾斜20°、傾斜10°の厳しい作業状態にあるとき、この緊急時降下装置は自走式巡洋艦を自由に水中に降下させることができる。ここで、傾斜5°、傾斜2°という過酷な作業条件下でも、油圧駆動力を頼りにオイルシリンダーでブームを押して救命艇を船側から押し出し、重力で水中に入れることもできる。また、遭難船が沈没すると、救命艇の横付けが間に合わず、水中に投入すると、静水圧の作用で救命艇のプレッシャーボート装置が自動的に解除され、救命艇は自らの浮力で船外に浮き上がった。
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